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備後地方のお葬式文化で「立飯」というものがあります。
読み方は「たちはん」「たちは」「りっぱん」と地域によって読み方も様々です。
主には広島県東部のお葬式文化でお葬式前に提供されているお食事の事です。
もともとお葬式は地域の組内さんが集まって一件のお葬式のお手伝いをしていました。
そしてお葬式前にお手伝いをして頂いた方やご会葬下さった方に食事を振舞っていました。その名前が「立飯」です。
名前の由来は「立って食べていた」からです。もちろん今はそんなことありませんが、昔の葬儀は座れないくらい地域の方々が集まっていたんですね。
一昔は地域の奥様方が炊き出しで煮物やお汁を作って提供されていましたが、現在は仕出し料理業者さんに作って頂く事がほとんどです。
地域によっては会葬礼品の事を「立飯」と言ったりします。
それは、食事を提供できない方々にハンカチやお茶葉などのお礼品を立飯の代わりに差し上げていたので、そのまま「立飯」とよんでるそうです。
実は同じ広島県でも広島市などの西部地域は「立飯」の文化はありません。
私も広島市で葬儀の仕事をしていると立飯の事を誰も知らなかったのは驚きました。
逆に福山に近い岡山県の市町村は立飯の文化がありますので、どちらかというと備後地方は岡山県と似たお葬式の文化なのかも知れませんね。