身近な人を亡くしたとき、悲しみの中でも様々な手続きや段取りを進めなければなりません。その中でも「お葬式の日取りをいつにするか」は、大きな決断の一つです。今回は、お葬式の日取りを決める際に押さえておきたいポイントや、実際の流れについてご紹介します。

1. まず確認すべきこと

お葬式の日取りを決めるには、いくつかの事前確認が必要です。

● 死亡届と火葬許可証

ご逝去後、まずは死亡届を提出し、火葬許可証を受け取る必要があります。これがないと火葬・葬儀は行えません。

● 火葬場の空き状況

自治体によっては火葬場の予約が取りにくい場合もあります。土日や「友引」の翌日は混雑しやすいため、まずは火葬場の空き状況を確認しましょう。

● 菩提寺や宗教者の予定

お寺や神父、牧師など、宗教儀式を依頼する場合は、その方のスケジュールも日程決定に大きく関わってきます。

2. 遺族・親族の都合も考慮

遠方に住んでいる親族がいる場合は、移動の時間や宿泊の手配も必要になります。特に仕事の都合なども考慮して、できるだけ多くの人が参列しやすい日を選ぶよう心がけましょう。

3. 「友引」や六曜を気にする？

日本では、六曜（先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口）を参考にすることがあります。特に「友引」は「友を引く」という意味から、火葬や葬儀を避ける習慣が一部にあります。ただし、現代では気にしない方も多く、火葬場も稼働している場合がありますので、ご家族で相談の上、柔軟に対応して構いません。

4. 実際の流れ：お葬式までのスケジュール例

ご逝去から葬儀までの流れは、地域や宗教によって多少異なりますが、一般的な流れは以下のようになります。

5. 専門家と相談しながら決めるのが安心

お葬式は、時間との戦いでもあります。葬儀社や菩提寺と密に連絡を取りながら、できるだけスムーズに進めるのがポイントです。「どの日がいいのか」「火葬場の空きがない」など、不安なことはすぐに専門家に相談しましょう。

最後に

お葬式の日取りは、「正解」があるわけではありません。ご家族や故人の気持ちを大切にしつつ、無理のない範囲で段取りを整えることが大切です。急がず、でも確実に、一歩ずつ進めていきましょう。