菩提寺とは先祖代々、その家が所属しているお寺の事です。
菩提寺は檀家制度により比較的ご自宅の近くにある場合が多いですが、中には菩提寺が遠方でお葬式を依頼されるかどうか悩まれる施主様もいらっしゃいます。
本日はお葬式の依頼で、菩提寺が遠方の場合の対応についてご紹介いたします。
優先順位はまずは菩提寺へ
結論から申し上げますと、現実的な距離でしたら菩提寺にご依頼いただく方が良いかと思われます。
しかしお越しいただけるなら問題ありませんが、中にはスケジュールの都合がつかない場合やご住職がご高齢で遠方の葬儀場までお越しいただけないケースもございます。
そうした場合はまず葬儀社へご相談するのが良いでしょう。
なぜならご自身で探される方もいらっしゃいますが、お葬式は施主側の葬儀の打合せや親族の対応などの負担が大変大きく、とてもお寺を探す時間までは取れない事が多いです。
その点葬儀社であれば様々な寺院とのつながりがありますので、ご遺族にとって最善な寺院のご紹介も出来ます。
菩提寺へ相談をしないのは良くない
葬儀社へ寺院の紹介を依頼するとしても一言も菩提寺に相談もなく、葬儀社に僧侶の手配を頼むのはやめておきましょう。
「菩提寺が遠方なので迷惑をかけてはいけない」「きっと声をかけても来ていただけない」と当家が判断をして決めてしまいますと、今までの菩提寺とのご縁も潰えてしまう可能性があります。
お葬式はその当家にとって一大事の事ではありますが、その時に菩提寺に相談して頂くと、色々な解決策が見つかったりします。
また後々葬儀をしましたと菩提寺にお伝えした場合、今後の納骨や法事などにも影響があったりする恐れもあります。
お墓が菩提寺にあったり本堂でご法事をする際にはぜひ気を付けましょう。
菩提寺が遠方の場合はまず相談をして来てもらえるかを確認し、もしもお越しいただけない場合はせめて戒名や法名を菩提寺から頂くのも一つです、それだけで今後のお付き合いが円滑になると思います。