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お葬式のマナー

家族葬ってどんなお葬式? ――直葬との違いと「小さなお葬式を自宅から」という選択肢

2025年12月09日

1.そもそも「家族葬」とは?

家族葬とは、その名の通り家族やごく親しい人だけで行う小さなお葬式のことです。
一般的なお葬式のように、会社関係やご近所、友人知人を広くお呼びするのではなく、

  • ご家族
  • ご親族
  • 本当に近しい友人

など、10~30名ほどの少人数でお別れの時間を持つスタイルが増えています。

「自分たちのペースで、ゆっくりお別れをしたい」
「弔問客への対応に追われるより、家族の時間を大切にしたい」

そんな想いから家族葬を選ばれる方が多くなっています。

2.家族葬の流れは、一般葬とほぼ同じ

家族葬だからといって、お葬式の基本的な流れが大きく変わるわけではありません。

多くの場合、

  1. ご安置
  2. 納棺
  3. 通夜式
  4. 告別式
  5. 火葬
  6. 初七日法要(地域によっては当日)

といった流れで行われます。

違うのは「規模」と「招く範囲」です。
儀式自体は一般葬と同じように、読経や焼香、お別れの花入れなどを行いますが、

  • 弔問客が少ないため、進行が落ち着いている
  • 挨拶回りや返礼品の準備が少なく、身体的・精神的負担が軽い

という点が、家族葬ならではの特徴です。

3.小規模なら「自宅での家族葬」という選択肢も

最近は、**ご自宅で家族葬を行う「自宅葬」**も見直されています。

自宅で家族葬をするメリット

  • 会場費がかからない

会館使用料が不要なため、トータルの費用を抑えやすくなります。

  • 移動の負担が少ない

故人さまをご安置したまま、その場で通夜・葬儀ができるため、ご家族の移動や付き添いの負担が軽くなります。

  • 住み慣れた場所で見送れる

長年過ごしてきたご自宅で、写真や思い出の品に囲まれながらお見送りができます。

自宅葬は何人くらいまで可能?

間取りにもよりますが、
4~5名程度なら6畳一間でも十分実施可能です。
10名前後であれば、隣の部屋やダイニングを控え室として使うなどの工夫で対応できる場合も多いです。

「家族だけで静かに見送りたい」
「足腰が弱く、会館までの移動が大変」

そんなご家族には、**自宅での家族葬(自宅葬)**はとても相性が良い選択肢です。

4.家族葬と「直葬」はどう違うの?

よく混同されるのが、**家族葬と「直葬(ちょくそう)」**です。
それぞれの違いを整理してみます。

直葬とは?

直葬とは、
通夜や告別式などの儀式を行わず、火葬のみでお見送りする形のことをいいます。

■ご安置 → 火葬 → 骨上げ

という、最もシンプルな流れになるのが一般的です。
火葬の前にごく短いお別れの時間を設けることもありますが、
いわゆる「お葬式(葬儀・告別式)」は行いません。

家族葬と直葬の主な違い

それぞれにメリット・デメリットがあります。

家族葬のメリット

  • 儀式としてのお葬式をきちんと行える
  • ゆっくりお別れする時間が持てる
  • 家族の想いをカタチにしやすい

家族葬の注意点

  • 直葬に比べると費用はかかる
  • 招かなかった方への事後報告や挨拶が必要な場合もある

直葬のメリット

  • 費用負担を抑えやすい
  • 式の準備や挨拶などの負担が少ない

直葬の注意点

  • 「もっときちんと送り出してあげればよかった」と後から悔いが残る方もいる
  • 後になってお別れ会や法要を開くと、結果的に負担が増えることも

費用だけで選ぶのではなく、

「自分たちはどのようにお別れしたいか」
「故人ならどんな形を望んだだろうか」

という視点で、家族葬・直葬・自宅葬などを比較検討することが大切です。

5.こんな方には「家族葬+自宅」というスタイルがおすすめ

次のようなご希望があるご家庭には、
**自宅での家族葬(自宅葬)**が特に向いています。

  • 参列者は家族と近い親族だけの予定
  • 「住み慣れた家から見送ってあげたい」という思いが強い
  • 高齢のご家族が多く、会館までの移動が負担になりそう
  • 会場費を抑えながらも、きちんとした儀式は行いたい
  • 故人が「人に気を遣うタイプで、静かに送ってほしいと言っていた」

もちろん、ご自宅の間取りや駐車スペース、近隣への配慮といった点は事前に確認が必要ですが、
葬儀社が動線やレイアウトを一緒に考えることで、
負担を抑えながら温かいお別れの場をつくることができます。

6.まとめ:家族葬は「規模」ではなく「想い」で選ぶ時代に

家族葬は、

  • 小さな規模
  • 身内中心
  • 落ち着いた雰囲気でのお別れ

というイメージが強いですが、
本当に大切なのは「どれだけ心を込めて見送れるか」です。

  • 会館での家族葬
  • ご自宅での家族葬(自宅葬)
  • 火葬のみの直葬+後日の法要やお別れ会

選択肢が増えた今だからこそ、
ご家族の想いと、ご予算や生活環境とのバランスを取りながら
納得のいく送り方を一緒に考えていければと思います。