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お葬式に参加されますとお葬式の途中でシンバルみたいなものがジャーンっと鳴るのを聞かれたことはありますか?
これは妙鉢と言われる鳴り物の道具です。各宗派使われますが地域以外の方が参列されるとびっくりされたりもします。
この妙鉢は平安時代に中国からはいってきた道具ですが、元々は宮中の楽器として使われていたようです。その後仏教にも使われるようになったと言われています。
鳴り物を儀式で使う宗派では必ず登場する楽器となりました。
備後地域のお葬式に参列される方は当たり前にある仏具ですが、実は浄土真宗に限っては備後地方しか使用しません。
これは浄土真宗がまだ浄土宗から分派する前の文化が色濃く残っているからとも言われています。
備後地方で独自の発展を経て今も息づいている証拠なのかもしれません。
しかし最近は家族葬が一般的になってきましたのでなかなか聞く機会が減ってきました。
参列された年配の方がおっしゃってたのですが「あの鉢の音を聞いて極楽に昇っていくのよ」という話も聞きました。
妙鉢を使用するには導師一人ではできませんので役僧と言われる僧侶が必要となってきます。
年々この文化は縮小傾向にあるかもしれませんね。
備後地方でも場所により少し打ち方が違うようです。
なかなか違いまでは分からないと思いますが、このような文化が残っている地域があると覚えて頂ければ幸いです。