お寺葬とは
お寺葬は皆様のご縁のある寺院から故人を送りだすお葬式です。
その名の通りお寺の本堂や庫裡がお葬式を行う場所となり、お寺の中の厳粛な雰囲気の中で格式の高い葬儀式が執り行えるという特徴がございます。
昨今のお葬式はコロナ禍以降規模を縮小して行う「家族葬」や「親族葬」を選択される方が多く、その分費用面や移動の利便性も考えお寺葬を選択される方も年々増えつつあります。

お寺葬のメリット
お寺という特別な場所で送りだす
お寺葬のメリットは何といっても、お寺という特別な空間で送りだす事が出来る事です。
お寺は歴代のご住職とご檀家やご門徒の皆様で守ってこられた大切な場所です。
その特別な場所で送りだす事により、ご家族様やご縁のある方々の心のよりどころになります。
費用面の節約
お寺葬の特徴の一つとして葬儀費用を抑える事が出来る可能性が高いです。
理由としまして、葬儀費用の一部「祭壇使用料」が不要になります。
お寺自体が荘厳された空間である為、お花も必要な分飾る事により故人を弔う空間として最適なものになります。
会場費についてもお寺毎によって違いはありますが、葬儀会館を利用するより比較的安価に利用出来る所が多くあります。(広島県備後地方の場合)
移動の手間
菩提寺は檀家制度の名残で、比較的ご自宅の近くにある場合が多いです。
お葬式は自宅と会場の移動が多く、近ければ近いほどストレスが少なくて済みます。
また毎年ご法事などでお寺を利用している場合は家族や親族にとても分かりやすい場所になります。

お寺葬の注意点
お寺を借りられるのは檀家や門徒限定?
お寺を使用して葬儀を行いたい場合、お借りできるのは檀家や門徒のみという所もあります。
菩提寺がいない方は事前に確認を頂くか、「自宅葬のサトリエ」にご相談を頂ければ檀家や門徒以外の方でもお寺葬をご案内出来るご寺院をご紹介致します。
設備はお寺による
環境や設備は寺院ごとによって異なります。
最近は空調設備を整えている寺院も増えてきておりますが、事前の確認が必要です。
駐車場について
最近は葬儀に参列する際は車でお越しになられる場合が多いです。
その場合葬儀規模に合わせた駐車場が必要となりますが、寺院によってご用意出来る駐車場台数も変わってきます。
こちらも事前に確認を行う事が大切になります。
お寺葬の基本的な流れ
お寺葬を行う一般的な流れの一例をご紹介致します。
①葬儀社に連絡をする
ご逝去になられたら、病院や施設からの搬送が必要となります。
その際に葬儀社へご連絡を行いましょう。
寺院葬を希望される場合はその旨もしっかりと葬儀社へ伝える事が大切になります。
病院までのお迎えは最低1時間程度は必要となりますので、余裕をもって連絡する事が必要です。
【葬儀社がご遺族に伺う内容】
- 故人様氏名
- 代表者様氏名
- ご連絡先
- お迎え先の病院や施設
- ご安置先
- お迎え時間
- ご寺院の情報
②故人様をご安置する
故人様をご自宅もしくはご寺院へ安置致します。
ご自宅に安置の場合は敷布団をご用意いただきます。
向きはなるべく頭が北向きにしますが、お仏壇が足元にならないように注意して安置します。
葬儀社よりドライアイスで故人を冷やします。
宗派によっては「末期の水」を用意してお供えします。
③枕経
枕経とは(宗派によっては臨終勤行とも言う)お亡くなりになられた方に枕元で僧侶にご読経を頂く事を言います。
お時間は約10分~30分程度のお時間で行います。
その際に数珠(念珠)をご準備頂き、地味な平服でお立合いして頂きます。
④日程の打合せ
枕経が終わりましたら葬儀日程のご相談になります。
葬儀日程はご遺族・ご親族やご寺院のご都合、火葬場の都合を加味した上で決定します。
友引は避けて葬儀日程を調整されるケースが多くはありますが、最近は友引を気にされない方も増えてきました。
⑤ご親族や知人へのご連絡
葬儀日が決まれば親類縁者へご連絡が必要になります。
最近ではLINEやSNSを活用して訃報連絡をされる方も増えました。
家族葬で行う場合は、しっかりとその旨をお伝えする事が大切です。
⑥葬儀社と打合せ
葬儀社との打合せでは様々な事を決めなければなりません。
まずご遺族様でご用意いただくものとして、遺影写真を作成する場合の写真が必要になります。
最近はスマートフォンなどにデータで入っている場合もありますが、データでの受渡しも可能です。
その他打合せの代表例をご紹介します。
- お花飾り
- 棺・骨壺
- 車両
- 料理
- 返礼品
料理の打合せをする場合、親族の人数などを事前に把握して頂くとスムーズです。
返礼品の多くは使用した実費分でご請求されますので、あらかじめ多めにご注文される事をオススメします。※会葬礼状は返品は出来ませんので、多すぎる数もご注意下さい。
⑦納棺
故人を棺へ納める納棺を執り行います。
ご納棺は家族や近い親族で行います。
仏教では「経帷子」という白い着物をご用意する場合もあります。
当家のご希望に沿って故人へ着付けたり、上から羽織らせたりします。
また最近では「湯灌」というお湯をもちいて故人様のお体を綺麗にされるサービスなどもございます。
⑧通夜
ご自宅で故人様を安置している場合は、寺院に移動します。
その後お通夜式を執り行います。
宗派によっては通夜式と言わず、通夜勤行と言ったりもします。
お通夜が終われば、皆様で食事を召し上がったりとご自由な時間をお過ごし頂きます。
寺院によっては宿泊も出来る所もありますが、基本的に夜は一時帰宅をする場合が多くはなります。
⑨葬儀
翌日葬儀式を執り行います。
葬儀式に引続いて初七日法要を執り行う場合もありますので、ご希望があればご住職に相談する事をおすすめします。
⑩お別れ
葬儀や初七日法要が終わりましたら故人様とのお別れになります。
お別れはお供えしているお花を故人様へ手向けていただいたり、故人様のご愛用品やお手紙をお入れされたりもします。
⑪ご出棺
お別れの後は火葬場へむけてご出棺になります。
喪主や故人様にお近い方が霊柩車へご同乗いただき斎場へむけて出発いたします。
ご親族様は自家用車もしくはバスやタクシーなどをお手配してご一緒に斎場に参ります。
⑫火葬
火葬場へ到着しましたら、故人様と最後のご対面を行い火葬になります。
通常火葬からご収骨まで広島県の火葬場では1時間30分程度の待ち時間がございます。
それまでは待合室でお待ち頂くか、外出して頂き収骨予定時刻の30分前までにはお戻りいただくようになります。
⑬ご収骨
故人様がお骨になられましたら皆様でご収骨を行います。
ご収骨は専用の箸でひとつずつ丁寧にお骨収容器へ納めます。
ご希望があれば、分骨をすることも可能ですが、事前に葬儀社や火葬場職員へ申し出る必要があります。
⑭仕上げ
ご収骨が終われば、最後に皆様で仕上げ膳をお召し上がりになりますが、昨今は仕上げ膳を省いたり手土産にかえてご参加になられるケースも増えて参りました。
⑮中陰壇設置
お骨がご自宅へ戻られましたら、葬儀社に中陰壇を設置して頂きましょう。
設置した中陰壇にお骨やお写真、お位牌もしくはご法名を置きましょう。
本堂の使用料やお布施はどうしら良い?
本堂の使用料はお寺によってもまちまちです。
使用料は無料なところから10万円程度必要なところまでありますので、ご住職へ確認が必要です。
お布施についても自宅や会館で行う葬儀と変わりませんので、ご住職とご相談いただきながら納めていただくようになります。
葬儀社側の費用はどの程度必要?
寺院葬は葬儀社ごとに設定金額が変わります。
サトリエでは寺院葬費用は33万円(税込)~でご案内が可能です。

詳しくは下記のURLからお寺葬の費用をご覧ください。
サトリエお寺葬のご案内