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葬儀の手続き

お付合いの菩提寺(先祖代々のお寺)がいない場合、葬儀は出来る?

2025年12月09日

「うちはお寺とのお付合いがないけど、お葬式ってどうしたらいいの?」
実はこのご相談、とても多いです。

核家族化や引っ越しの増加で、“菩提寺(先祖代々のお寺)を持たないご家庭” は年々増えています。
でも、お寺とのお付合いがないからといって、慌てる必要はありません。きちんとお別れをする方法はいくつもあります。

この記事では、
「お葬式、お付合いのお寺がいない場合はどうしたらいい?」
という不安にお応えしながら、具体的な選択肢や考え方をわかりやすくまとめました。

1.まず知っておきたいこと

「お寺がない=お葬式ができない」ではない

「お寺がないとお葬式ができない」と思っておられる方は多いですが、
実際には以下のようなパターンがあります。

  • 葬儀社からお寺(僧侶)を紹介してもらう
  • 自分で近隣のお寺に依頼する
  • 無宗教形式の葬儀を行う
  • 火葬式のみで見送る(お経や読経はなし)

つまり、お寺とのお付合いがないからといって、お葬式自体ができないわけではありません。
「どんな形で見送りたいか」を決めるところから始めれば大丈夫です。

2.まずは葬儀社に相談するのが安心

身内が亡くなった直後は、気持ちも動揺し、冷静に考えるのが難しいもの。
「どのお寺に頼めばいいのか」「宗派はどうしたら…」と、一つひとつ自分たちで探すのは大きな負担です。

そこでおすすめなのが、まず葬儀社に相談することです。

葬儀社にはこんな相談ができます。

  • 「お付合いのお寺がないのですが、お葬式はできますか?」
  • 「宗派は特にこだわりがないのですが、どうしたらいいですか?」
  • 「菩提寺らしいお寺が昔あったかもしれませんが、わからないです」

多くの葬儀社は、提携しているお寺・僧侶 がいます。
宗派の希望を聞いたうえで、読経や戒名(法名)をお願いできるお寺を紹介してくれます。

ポイント:
「お布施の目安はいくらくらいですか?」
「葬儀後の法要などもお願い出来ますか?」
「納骨堂などのご相談も可能ですか?」 
なども、遠慮なく事前に確認しておきましょう。

3.菩提寺がない場合の「お寺の選び方」

「せっかくなら、今後もお付き合いできるお寺を探したい」という方もおられます。
その場合、次のような点を意識してお寺を選ぶと安心です。

① 通いやすさ・立地

  • 自宅やお墓から通いやすい場所か
  • 高齢になってからも無理なく足を運べる距離か

② お寺の雰囲気・住職との相性

  • 話を丁寧に聞いてくれるか
  • 専門用語ばかりでなく、わかりやすく説明してくれるか
  • ご家族の事情(家族葬や小規模葬など)を理解してくれるか

③ 費用や今後のお付合いについて

  • お布施の目安を教えてもらえるか
  • 法事や年忌のお参りのスタイル・頻度はどうか
  • 檀家になる場合の条件や費用はどうか

一度お話を聞きに行き、「このお寺なら相談しやすい」と感じられるかどうかは、とても大切なポイントです。

4.宗派がわからない・こだわりがない場合

「ご先祖の宗派がわからない」「特に宗派にこだわりはない」というケースも珍しくありません。

その場合の考え方としては…

  1. 葬儀社に相談し、一般的によく選ばれている宗派・お寺を紹介してもらう
  2. 今後、自分たちがお付き合いしていきたい宗派を選び、そのお寺にお願いする
  3. 宗教色の強くない、シンプルな葬儀(読経あり・戒名なし、など)を相談する

大切なのは、**「故人と家族が納得できるかどうか」**です。
形式に縛られすぎず、「この形なら心から送り出せる」と感じられる方法を選びましょう。

5.お布施・費用面で気をつけたいこと

お寺とのお付合いがない方にとって、一番不安なのが「お布施はいくら必要?」という点かもしれません。

事前に必ず確認しておきたいこと

  • お布施の「目安金額」を聞いておく
  • 戒名(法名)の有無や、その際の費用の目安
  • お車代・御膳料(会食がない場合)の扱い
  • 葬儀後の法要(四十九日、初盆、一周忌など)をお願いする場合の費用感

金額は地域やお寺によって幅がありますが、
「相場がわからないまま、あとで驚く」 という事態は避けたいところ。
葬儀社かお寺のどちらかに、勇気を出して事前確認しておくのがおすすめです。

6.無宗教葬という選択肢もある

「宗教色をあまり出したくない」
「読経や戒名よりも、故人の音楽や思い出を中心に送りたい」

そんな場合は、無宗教葬(自由葬) という形も選べます。

無宗教葬の特徴は…

  • お経や読経が必須ではない
  • 音楽や映像、手紙の朗読など、自由な構成ができる
  • 宗派やお寺とのお付合いにとらわれない

一方で、

  • 後々「やはりお墓や供養のことを考えると、お寺とのつながりも持っておけばよかった」と感じる方もおられます。

無宗教葬を選ぶ場合も、「その後の供養をどうしていきたいか」 という視点を持っておくと安心です。

7.できれば「事前相談」がおすすめ

身内が亡くなってから、短い時間の中で
お葬式の形式・葬儀社・お寺・費用…
すべてを決めるのは、本当に大変です。

お寺とのお付合いがないご家庭こそ、
「もしもの時のために、事前に相談しておく」 ことをおすすめします。

事前相談でわかること

  • 自分たちに合ったお葬式の規模や形式
  • 地域の相場感(葬儀費用・お布施)
  • お寺の紹介の有無・費用
  • 自宅葬・家族葬・火葬式など、それぞれの違い

相談したからといって、必ずそこに依頼しなければならないわけではありません。
まずは情報を知ることが、いざという時に慌てない一番の備えになります。

8.まとめ:お寺がなくても、納得のいくお別れはできる

  • お付合いのお寺がなくても、お葬式はできます
  • まずは葬儀社に相談し、お寺や葬儀の形式を一緒に考えてもらいましょう
  • 菩提寺がない場合は、「通いやすさ」「住職との相性」「費用」を意識してお寺を選ぶ
  • 宗派にこだわりがない場合や、無宗教葬という選択肢もあります
  • お布施や今後の法要については、必ず事前に目安を確認する
  • できれば、元気なうちに事前相談をしておくと安心

「お寺がないからどうしよう…」という不安を、一人で抱え込む必要はありません。
わからないことは、葬儀の専門家に相談して大丈夫です。

ご家族らしい形で、大切な人をきちんと送り出すために。
早めに情報を知り、少しずつ「わが家のお葬式」をイメージしてみてください。