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お葬式のマナー

「享年」とは?なぜお葬式で使われるのは“満年齢”ではないのか

2025年04月22日

はじめに

お葬式で故人の年齢を「享年〇〇歳」と表記するのを見たことがありませんか?
「享年(きょうねん)」という言葉、日常生活ではあまり使わないですよね。
今回はこの「享年」の意味や使われる理由、そして「行年」との違いについても解説します。


1. 享年(きょうねん)とは

享年とは、故人が亡くなった年齢を示す言葉で、主に“数え年”で表します。
もともとは仏教的な表現で、「天からその年齢を“享(う)けた”」という意味があります。


2. 数え年とは?

数え年は、生まれた時点を1歳とし、その後はお正月ごとに1歳ずつ加える年齢の数え方です。

例:

  • 2020年4月生まれの方

満年齢(2025年5月時点):5歳

数え年:生まれた時に1歳 → 毎年1月に1歳加算 → 2025年5月時点で6歳


3. なぜ葬儀では享年(数え年)を使うの?

いくつかの理由が挙げられます:

① 仏教的な意味合い

仏教では、生まれてすぐに「命をいただいた」と考えます。そのため、生まれた瞬間から1歳と数え、亡くなった年齢を「享年」として敬意を込めて表すのです。

② 縁起を担ぐ意味合い

満年齢で「死を迎える」よりも、数え年で“長生きした”ように見えるという意味で、昔の人は享年を好んで使いました。

③ 日本の伝統的な慣習

江戸時代以前、日本では年齢を表す際にほぼすべて数え年が使われていたため、その名残が今も葬儀の場面で続いています。


4. 「行年」との違いは?

「享年」と似た言葉に**行年(ぎょうねん)**があります。

用語 読み方 意味 用途
享年 きょうねん 数え年での死亡年齢 仏教的、一般的な表現
行年 ぎょうねん 満年齢の死亡年齢 主に神道や儒教の考え方、石碑などに使われる
※現在では、享年と行年を厳密に区別せず、好みや宗教観で使い分けるケースも増えています。

5. 表記のしかたはどうすれば?

故人の紹介文や会葬礼状、または戒名板などに記載する際:

  • 仏式:享年〇〇歳(数え年)
  • 神式:行年〇〇歳(満年齢)
  • 現代的な書き方:満〇〇歳と記すことも増えてきました

どの形式にするかは、宗教・ご家族の意向・地域の慣習によって選ばれます。


6. まとめ

「享年」とは、亡くなった方の年齢を敬意を込めて表す伝統的な言葉です。
満年齢ではなく数え年を使うことで、仏教の教えに則り、命を授かった尊さを表しているとも言えます。

慣れない言葉に戸惑うこともあるかもしれませんが、こうした表現の背景を知ることで、
葬儀における言葉や形式が少し身近に感じられるようになるかもしれません。


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