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湯灌(ゆかん)とは?お葬式で行われる大切な別れの儀式

2025年05月04日

お葬式の流れを調べていると、「湯灌(ゆかん)」という言葉を目にすることがあります。しかし実際にどんなことをするのか、なぜ行うのかをご存知ない方も多いのではないでしょうか。今回は、湯灌の意味や流れ、現代での実施方法について、わかりやすくご紹介します。


1. 湯灌とは?

湯灌とは、亡くなった方の体を洗い清める儀式のことです。文字通り「湯(お湯)で灌(そそ)ぐ」ことから名付けられました。

古くは家族や地域の人が自宅で行っていましたが、現在では専門の湯灌スタッフがご遺族に寄り添いながら行う「儀式的な納棺前のケア」として定着しています。


2. 湯灌の意味と目的

湯灌には大きく分けて以下の3つの意味があります:

  • 清めの儀式:この世のけがれを洗い流し、死出の旅に出る準備を整える。
  • 生前への感謝と労い:「長い間お疲れさまでした」という感謝の気持ちを込めて丁寧にお身体を清める。
  • 旅立ちの装い:身支度を整え、整った姿で送り出すための最初の大切なステップ。

3. 湯灌の流れ(一般的な例)

湯灌の方法は葬儀社や地域によって異なりますが、一般的な流れは以下の通りです:

  1. ご遺族の立ち会いのもと開始
  2. 読経または黙祷(宗教により)
  3. 髪や顔を洗い、身体をお湯で清める
  4. 爪切りや髭剃り、整髪
  5. 死装束または故人の愛用の衣類に着替え
  6. 化粧(エンゼルメイク)や髪型の整え
  7. お布団や棺への納棺準備

湯灌を通じて、ご遺族が故人との最後のふれあいを行う場面もあります。


4. 自宅で?それとも施設で?

現在では、以下のようなスタイルで湯灌が行われることが多いです。

  • 自宅で実施:専用の湯灌車が訪れ、ご自宅内または車内で湯灌を行います。
  • 葬儀場・安置所で実施:設備が整っており、衛生面も安心です。
  • 簡易湯灌:全身を洗うのではなく、清拭(せいしき)や整髪・着替え・化粧のみ行う簡易版もあります。

どのスタイルを選ぶかは、ご家族の希望や状況に応じて決められます。


5. 湯灌は必ず行うもの?

必須ではありませんが、近年では「最後の感謝の時間」として湯灌を希望するご家族が増えています。宗教的な理由や費用面、時間の都合などで省略することもありますが、可能であれば一度ご遺族で話し合って検討してみてください。


6. 費用の目安

湯灌の費用は内容により異なりますが、一般的には5万~15万円程度が目安です(※地域や葬儀社により変動あり)。プランに含まれている場合もありますので、事前に確認しておきましょう。


まとめ

湯灌は、単なる「清掃」ではなく、「感謝」「別れ」「旅立ち」を象徴する大切な儀式です。故人の尊厳を大切にし、ご家族が心穏やかにお別れできる時間でもあります。

大切な方を想う気持ちを形にするひとつの方法として、ぜひ湯灌の意味を知っていただければと思います。

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