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仏事のこと

お彼岸とは?いつ・期間・やること・準備をやさしく解説

2025年09月15日

先祖を敬い、いまの暮らしを見つめ直す1週間。それがお彼岸です。

お彼岸とは

お彼岸(ひがん)は、日本独自の仏教行事で、春分・秋分の“中日(ちゅうにち)”をはさむ7日間のこと。彼岸は「悟りの世界」、此岸(しがん)は「迷いの世界」を指し、先祖供養をとおして感謝と内省の時間を持つ期間です。宗派を問わず広く親しまれ、仏壇やお墓をととのえ、日々を丁寧に過ごします。

2025年のお彼岸はいつ?(期間)

  • 春彼岸(2025年)3月17日(月)〜3月23日(日)

※中日=春分の日 3月20日(木)

  • 秋彼岸(2025年)9月20日(土)〜9月26日(金)

※中日=秋分の日 9月23日(火)。(春分・秋分の日付は内閣府発表による2025年の祝日。春分日・秋分日の採用は祝日法の定義に基づきます。) 

お彼岸に「やること」7つ

  1. 仏壇の清掃
    ほこりを払い、仏具を磨き、香炉の灰を整えます。花立の水は毎日交換。

  2. お墓参り・墓所清掃
    墓石の水洗い、雑草抜き、落ち葉を処分。線香・生花・お供えを手向けて合掌。

  3. お供え(おはぎ/ぼたもち・果物・季節の花)
    春はぼたもち、秋はおはぎが定番。屋外のお供えは動物被害に注意し持ち帰りを。

  4. 寺院の彼岸会(ひがんえ)・法要参列
    菩提寺の案内があれば、読経やお参りに参加しましょう。

  5. 挨拶・報告
    離れて暮らす親族へ近況や感謝を伝えるのも立派な供養。

  6. 善い行い(六波羅蜜の実践)
    できる範囲で「布施(分かち合い)」「精進(続ける)」など、日常の善行を心がけます。

  7. 日々を見直す内省の時間
    写真や思い出の品に触れ、故人を想う静かな時間を。

準備チェックリスト(持ち物リストつき)

墓参りの持ち物

  • 生花(菊・リンドウ・カーネーション等の長持ちする花)
  • 線香・ロウソク・ライター/マッチ(風よけカバーがあると便利)
  • 供物(和菓子・果物・飲み物)※持ち帰り用の袋も
  • 掃除用品(軍手・スポンジ・雑巾・ゴミ袋・ブラシ・バケツ)
  • 霊園指定があればそのルールに従う(火気・ゴミの分別など)

仏壇の準備

  • 造花より生花が基本。水替えは毎日、花立・香炉を清潔に
  • 供物は半日〜その日のうちにお下げして家族でいただく

服装の目安

  • お墓参りだけ:落ち着いた色味の平服でOK(露出や派手なロゴは避ける)
  • 法要に参列:黒・濃紺・ダークグレーのフォーマル(数珠を忘れずに)

マナーの基本

  • 香りが強すぎる花・とがったトゲのある花は避ける
  • 供物の“置きっぱなし”はNG(動物被害・衛生面)
  • 写真撮影は周囲配慮のうえで(他家の墓所は映さない)

スケジュールの立て方(カンタン3ステップ)

  1. 日程確認:上記「期間」内で家族の都合を合わせる
  2. 準備物の手配:前日までに花・線香・掃除用品・供物を揃える
  3. 当日の流れ:仏壇→墓参→(あれば)寺院法要→会食・団らんの順がおすすめ

よくある質問(FAQ)

Q. お彼岸は毎年同じ日ですか?
A. 春分・秋分は年により前後するため、期間は毎年少し変わります。最新の祝日発表で確認しましょう。 

Q. 喪服は必須?
A. 墓参だけなら平服でOK。法要に参列する際は黒系フォーマルを。

Q. 雨の日の墓参りは?
A. 無理は禁物。日程内で別日に振替えて問題ありません。足元対策とお供えの持ち帰りを徹底しましょう。

Q. 宗派で作法に違いはありますか?
A. 大枠は共通ですが、読経やお供えの考え方に差がある場合も。菩提寺の住職に一言確認すると安心です。

まとめ

お彼岸は、難しい作法よりも**「心を込めて整える」**ことが何よりの供養。仏壇・お墓・気持ちを整え、家族で静かに手を合わせる——その積み重ねが、ご先祖さまと自分たちの暮らしをつないでくれます。